平成13年5月に北海道中小企業家同友会苫小牧支部定時総会で取り上げたテーマ「地産地消」がキーワードとなり、地場産品を使って製造し、地域に還元できるものとして、異業種が連携した地酒づくりをスタートしました。
美苫」は、厚真町の酒造好適米「彗星」と「おいしい水百選」に選ばれた苫小牧市の水道水(樽前山の伏流水)を使ってできた地酒です。地域の食品製造業者により「美苫」の酒粕を使用した「美苫煎餅」や「美苫まんじゅう」、米粉を使用した「美苫和風ロールケーキ」など数多くの商品が生まれ、今年は美苫米焼酎「苫酔(せんすい)」も商品化されました。また、学術研究の分野でも地元高専による超音波式味センサーの研究に着手し、美苫と他醸造メーカーとの日本酒の味比べに挑戦し、研究成果をあげています。
「地元に愛される“美苫”の広がり」 モンドセレクションで3年連続金賞を受賞し、世界レベルでの品質も評価されました。今後も田植え・稲刈り体験、酒造行程見学会などを通じて、市民に愛される地酒へと育てていきたいと思っています。そして更に、生産から加工・流通まで横断的な連携で地域を盛り上げ、地域ブランドづくりに励んでいきます。