延長1.1kmの「いにしえ街道」は、明治以降の歴史的建造物や史跡・旧跡を残しながら、それらと調和するように建物の修復や電柱の埋設等を行い、平成17年に歴史を活かす街並みとして復活しました。
　地域の住民は、街道の復活をゴールではなくスタートと考え、「花と緑で潤いのある街づくり」を目指し、沿線の３町内会連合による「いにしえ街道華の会」を平成18年に設立し、植栽などの活動を開始しました。

　歴史ある街並みに合うよう「和」の基調にこだわった大型樽プランター60基を中心に４月から10月までの間、季節の花と緑を提供しています。各種セミナー等に参加して会員のスキルアップに努めており、また、街道の清掃や種から育てた朝顔の配布、近くの山から採ってきた葛を使った篭づくり講習などの活動も行っています。
　末永く持続できる活動にしようと様々な工夫をこらしており、花は購入するのではなく会が借りた土地で自ら播種管理したものを使うなど、お金ではなく知恵と労力による活動を行っているのも特徴です。

　「歴史ある街並みを彩る花と緑」
　歴史ある街並みに住んでいることに誇りを持ち、住んでいる所を住みやすくすることが訪れる人をもてなすことにつながるという考えから、復活した「いにしえ街道」に季節の花と緑を提供し、街ゆく人達へ憩いと安らぎを与えています。
　この活動は観光客にも好評で、街道を訪れる観光客も増えています。また、沿線住民の理解と協力も深まり地域が一体となった街づくり活動となっており、樽を中心に各家々では個性豊かな庭の植栽に目覚めてきました。今では街道の各地で花が見られるようになっています。