十勝南部の沿岸地帯、気象条件に恵まれているとはいえない本地域において、豆作偏重の経営から、酪農・根菜類を経営に取り入れることを考えた時期に、収益性の高い作物として食用百合根の栽培が考えられ、昭和36年に試験的に手掛けたのが「忠類百合根」の始まりです。百合根は「手を加えれば」その分だけ良質のものが収穫できるという理念が、今日の消費地においての「忠類百合根」の名声を高めることになり、忠類の特産物に成長することができました。品質検査で規格外になった百合根も捨てることなく、りん片を一片一片はがして「かきゆり」として出荷しています。地元で開催される「どんとこい村まつり」での試食即売会では多くの集客があり、また、帯広市内のデパートで開催される「オールとかち大収穫市」にも出店し、広く地元農産物をPRしています。これからも安定供給を確保し品質厳選出荷を守り、消費者からの信頼を得て、「なくてはならない食材」になれるように努力していこうと思っています。
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