はじまりは? |
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明治33年の途別農業(晩成社)創設以来、途別地域では水田耕作が続けられてきましたが、昭和61年を最後に米作りを断念し86年に及ぶ稲作が消えようとしていたとき、「厳しい北の大地に向かい、幾多の困難と苦労を乗り越え、命がけで稲作に取り組んできた先人達の開拓魂と苦難の歴史、十勝水田発祥の地の灯を消さないでほしい」との地域の人々の思いを受け継ぎ、途別小学校の小さな田んぼでの米作りが始まりました。
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おもな活動 |
地域・保護者・学校が一体となって24年間にわたり稲の栽培を続けています。水田学習では、地域の老人クラブの方々の指導により、苗の育苗、しろかき、田植え、草取り、稲刈り、脱穀などの作業を昔ながらのやり方で行っています。
児童は、学校の水田や農園活動を通して、農作業の大変さ、収穫の喜びを体験し、みんなで力を合わせて協力することの大切さを身につけています。
毎年12月には収穫されたお米で餅つき集会を行っています。この餅つき集会は地域の恒例行事として120名もの参加があり、児童はおじいさんから杵の使い方、おばあさんからお餅の丸め方などの指導を受けながら餡子餅などを作ります。児童が苗から育てたお餅の味はおいしいと評判で、老人クラブの方々も毎年楽しみにしている行事となっています。
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ここが自慢 |
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「途別の伝統を受け継ぐ0.7アールの学校水田」
広さ0.7アールの小さな水田で、途別小学校の子どもたちは生き生きと農作業に取り組んでいます。「途別小学校の水田だけは残してほしい。」という地域の働きかけが起き、現在まで約四半世紀もの間途絶えることなく、稲の栽培が地域からの厚いサポートと温かい交流の中で続けられています。
児童、歴代学校教職員、保護者、地域が相まって一年足りとも休むことなく、開拓113年を越えた水田地帯「途別」の伝統がここに受け継がれています。
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■代表者: |
安孫子 徹さん/設立:1902年/会員:45名 |
■住 所: |
中川郡幕別町字途別222−1 |
■電 話: |
0155−56−5426 |
■FAX: |
0155−55−4088 |
■選考理由: |
人の交流部門金賞 |
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