積丹町が保有する鰊番屋「旧ヤマシメ福井邸」が売却されると聞き、その保存の必要性を共有する有志が「保存活動は自分達で行うから売却だけは再考願いたい」と申し出て、町の了解を得たことをきっかけとして活動が始まりました。平成20年に「旧ヤマシメ福井邸」を中心に歴史的価値の高い漁家や石蔵などを保存・再生し小道で結び、鰊漁盛時の美国地区の景観を修復しようと推進協議会を設立し、活動を続けています。
平成21年にはヤマシメ邸の一部が公開できるまでに修復され、現在は、毎月24日を「ニシンの日」として定例会を開催、また建物の中で様々なイベント等を行っています。歴史的価値の高い建造物の保存だけではなく、積極的に活用するという考えのもと、美国地区の鰊文化の伝承活動を中心とした、古老から子供、観光客までと、広い交流の場となっています。
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