日本海沿岸で深刻な問題となっている磯焼けの要因であるウニの食害を軽減するために、漁業者とレジャーダイバーの協働によるウニ除去を実施するとともに、海中の森である藻場の保全のために腐葉土にリン等を加えた栄養塩類を投入するなど「つくり育てる漁業」を推進しています。
この活動は、労働力不足の漁業現場と、環境を良くしたいと願うダイバーとの思いが合致し協働体制が整ったもので、ウニを除去した海域では藻の復活が見られ、また、ダイバーとの連携が強化されたことにより、密漁の抑止効果も出ています。子どもを対象とした水産教室やスノーケリングツアーも取り組んでおり、漁場環境の保全と地域の環境教育、地域間交流を目指しています。また、海洋栄養供給の観点から山・川・海の繋がりを大切にし、植林も実施しています。
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