稲作が主力の留萌市の農業は、決して恵まれた生産条件とは言えない中山間地域において、米価低迷や高齢化、後継者不足など農村社会を取り巻く環境の変化により、地域水田農家の持続的な発展に危惧する状況にありました。また、子供達も都市化や危機管理意識の高まりにより遊びが制限され、実体験から学習すべき能力が低下してきており、とりわけ、農村地域の子供でさえ手植えや手刈りを経験したことがない有様でした。
そこで、私達は「農村地域の活性化」と「子供達に対する体験学習の推進」を目的に、田植え体験、稲刈り体験、田んぼの生き物学習会などの多くの食農教育活動を進めています。その結果、子供達をはじめ多くの人々が農村での心の触れ合いを満喫し、留萌市街の農村地域が活気付き始めました。
今は、経済的波及効果が必ずしも大きいとは言えませんが、いずれは、多くの人々が農村の魅力を肌で感じ、農家との心の交流が促進されることにより、留萌市農業を留萌市民が食べ支える環境を作りたいと考えています。
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