駅逓所は、開拓のために北海道に渡ってくる人や旅人の宿泊所として、また、人馬の貸出をしていた所で、郵便業務も扱っていました。開拓が各地に広がって増えていき、30年ほど後には全部で238駅、配置された馬の数は2835頭にもなりましたが、鉄道の開通に伴いその使命を終え、昭和23年の駅逓廃止令により制度が廃止され、今、存在が確認されているものは5カ所程度です。上藻別駅逓は東洋随一の金の産出量を誇った鴻之舞鉱山三王鉱区に接し、鉱友施設として利用されていました。 当会は、上藻別駅逓を存続させ鴻之舞鉱山と北海道の開拓の歴史を通じて、本来駅逓が持っていた交流の場として地域住民と他地域の交流、高齢者と若年者との交流の場として活用することを目的に、駅逓の修復、鴻之舞鉱山の歴史伝承、駅逓を活用した交流の促進等の活動を行っています。 平成17年に公開されて以来、入館者は1万人を超え、また、子供が歴史を学ぶ拠点、老人の癒しの拠点となっています。 |