以前自分たちが観た「ほたる」を沼田町に呼び戻すことによって、かけがえのない郷土の自然の豊かさ、大切さを21世紀を生きる子供達への贈り物としたいとの思いから、人もホタルも住みやすい地域をつくろうと昭和63年に「沼田町ホタル研究会」を設立しました。
「ほたる」を中心とした取り組み活動によって、「沼田町=ほたるの里」ともいえるような町のシンボル的な存在となっています。
「ほたるの人工飼育に関する研究」「ほたるの生態に関する調査研究」「ほたるの里PR・イメージアップ事業」「愛護精神の普及啓発活動」などを行ってます。平成2年にヘイケボタルとゲンジボタルの越冬に成功し、道内で初めてゲンジボタルの生育に成功しました。これに合わせ、町は「ほたるの里」と名づけた施設整備を進め、また大量のホタルの羽化にも成功しました。それ以降、観光客が飛躍的に増え、ほたる祭りや鑑賞会、近年は体験学習等も開催し、研究会のメンバーがホタルのガイド等を行うなど、地域景観や環境保全に関する啓発活動、自然環境や環境教育の関心を高める活動を展開しています。
「ほたるの里」
ほたる研究会の活動をきっかけに「ほたるの里」の整備が始まりました。その後、北海道初となる「ほたる保護条例」の制定や、「ほろしん温泉ほたる館」、ほたるの生態を学べる「ほたる学習館」なども整備されて、ホタルが乱舞する自然豊かな環境の中でレジャーや憩いの場として町内外からの観光客でにぎわっています。このような「ほたるの里」への取り組みが、地域の活性化や個性豊かな魅力ある地域づくりに大いに貢献しています。
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