2001年、現在の会員である5名の酪農家で、農村交流拠点づくりを目的に組織を結成。地域名である厚床、別当賀、さらに会員の頭文字から「AB‐MOBIT」と名づけました。一戸当たりの耕地面積は全国平均の4倍、飼養頭数は全道一という恵まれた酪農環境をよりいっそう活用し、地域と都市住民の交流の推進を通じて、自分たちが誇る「地域の魅力」を全国に発信したいと考えています。
メンバーと「フットパスのルートづくりワークショップ」参加者
北海道内の体験農場などを視察するとともに、農場で熱気球の体験搭乗を行うなど、地域の住民、高野ランドスケーププランニング株式会社、帯広畜産大学ほか多くの学生とともに、地域の魅力の再発見に取り組んでいます。また、根室産業クラスター創造研究会とともに、総延長40キロメートルにわたり点在する牧場や景勝地をつなぐ「フットパス(散策路)」について共同研究し、広大な草原の中に新たな魅力を見出す、フットパス整備を行っています。
育てたそばの実を製粉、そば打ちを楽しむ
「フットパス(散策路)」
2003年8月、「フットパスのルートづくりワークショップ」を5日間の日程で開催し、全国各地から23名の参加者が集まり、2戸の酪農家をつなぐ、10.5キロメートルのフットパスを完成させました。かつての馬車道を探して、ササを刈って道を開いた場所もあります。単に牧場を結ぶルートづくりではなく、「歩く」という行為と、ルートで「つなぐ」ということを通じて、歩くスピードから入ってくる情報、見えてくる世界観の違いを活用したいと、整備に取り組んでいます。
●データ
代表者:伊藤泰通さん/設立:2001年/会員:5名
所在地:根室市明郷101番地 有限会社伊藤畜産内
電話:0153-26-2181/FAX:0153-26-2141
E-mail:
gyuu@iris.ocn.ne.jp
ホームページ:
http://www8.ocn.ne.jp/~abmobit/