●はじまりは?
上湧別町はオホーツク沿岸線の中間にあり、上川地方との交通の要衝にあたる地の利のよさと、肥沃な大地に恵まれた地域として、1897年(明治30年)から屯田兵による開拓が始まりました。このときに格子状の道路が作られ、道路沿いに当時の面影が残る屯田集落が築かれています。同グループは20世紀最後の町の記録を21世紀に引き継ぐため、町を見直す活動を始めました。
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町中のレンガ建造物を調査 |
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●おもな活動
ふだん何気なく暮らしている町を自分たちの目で見つめ直すことが重要と考え、1999年に町内調査を開始。レンガ建造物が多いこと、そのどれもが町の景観の特徴になっていることに気づき、2000年に町内すべてのレンガ建造物を調査しました。さらに各所有者への聞き取り調査と、写真撮影を元に「かみゆうべつレンガマップ」を作成。町の施設などで広く配布して、町民にレンガのよさをアピールしています。
2001年には、より詳しい「レンガブック」を完成。2002年には廃屋の持ち主などから古いレンガをわけてもらい、保存と活用を考えたレンガ門柱の復活活動をスタートさせるなど、新しい取り組みが広がっています。
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大正時代からの歴史がある古いレンガ |
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