●はじまりは?
環境の変化のため、人里から姿を消したホタル。約17年前、市立西神楽中学校の科学部が中心にホタルの飼育・研究を始めました。1996年には住民が加わってホタルの会を結成。「自然が残る西神楽地区に、もう一度ホタルが飛び交う豊かな田園風景を復元したい」と考えて、活動を続けています。「ふる里に帰ればホタルが見られる、お盆には帰ろう」と思えるような環境づくりに取り組んでいます。
そうした活動が高く評価され、2006年には第30回道新ボランティア奨励賞を受賞することができました。 |
西神楽「ホタルの里」で羽化したホタル |
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●おもな活動
西神楽公園を拠点に「ホタルの里づくり」を実践しています。毎年春にはホタルの幼虫とエサとなるカワニナ、タニシ、夏には成虫とエサを放流するほか、水路の流れや周辺がかつての自然環境になるような手助けをしています。また、公園入口の西神楽パークセンター内に屋内飼育場兼事務局を開設。会特製の幼虫大量飼育装置で10数万匹を飼育し、恵庭、千歳、余市、新十津川、江別をはじめ道内各地にホタルの幼虫を提供しています。
活動を理解してもらうため7月下旬にホタル観察会「ホタル祭りin西神楽」を開き、このときは地元産直野菜などの即売会も開かれます。西神楽の農業者団体「夢民村」も大きく関わり、自然環境を維持するクリーン農業へのイメージアップにつながっています。 |
ホタルの会考案の幼虫大量飼育装置。手作りで完成 |
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