古くはニシン漁で栄え、天然の良港として知られる神恵内村。村内には4つの漁港があり、良好な漁港環境を維持するために、20年にわたって漁業者自らが漁港の清掃を行っています。4つの漁港の組合員のうち、期成会メンバーは132名にのぼり、漁業関係者が連携して機能の充実と景観の保全をも視野に入れた漁港整備を進めています。
漁港期成会を中心として地域の漁業従事者が、「漁港は自分たちの仕事場である」との強い意識を持って「漁港クリーンアップ」活動を行っています。過去に北海道漁港協会から漁港清掃の表彰を受けたことが自信と意識改革につながって、日常的に清掃を心がける気風が定着し、ゴミの少ない環境が維持されています。また、村内のボランティア団体が漁港以外の清掃活動に取り組み始めるなど、村ぐるみの活動に発展しつつあります。 海水浴客や釣り客などには、ゴミの分別を指導し、ゴミステーションの有効活用を進め、誰もが気持ちよく過ごせる環境づくりを実施。こうした活動が、村を訪れる観光客の広がりにも現れています(2001年の村への入り込み客11,000名)。