景観部門 地域特産部門 人の交流部門 「わが村は美しく−北海道」運動2002
神恵内・赤石・珊内・川白漁港期成会
●はじまりは?

 古くはニシン漁で栄え、天然の良港として知られる神恵内村。村内には4つの漁港があり、良好な漁港環境を維持するために、20年にわたって漁業者自らが漁港の清掃を行っています。4つの漁港の組合員のうち、期成会メンバーは132名にのぼり、漁業関係者が連携して機能の充実と景観の保全をも視野に入れた漁港整備を進めています。


神恵内漁港での清掃の様子
●おもな活動

 漁港期成会を中心として地域の漁業従事者が、「漁港は自分たちの仕事場である」との強い意識を持って「漁港クリーンアップ」活動を行っています。過去に北海道漁港協会から漁港清掃の表彰を受けたことが自信と意識改革につながって、日常的に清掃を心がける気風が定着し、ゴミの少ない環境が維持されています。また、村内のボランティア団体が漁港以外の清掃活動に取り組み始めるなど、村ぐるみの活動に発展しつつあります。
 海水浴客や釣り客などには、ゴミの分別を指導し、ゴミステーションの有効活用を進め、誰もが気持ちよく過ごせる環境づくりを実施。こうした活動が、村を訪れる観光客の広がりにも現れています(2001年の村への入り込み客11,000名)。

  
赤石漁港        川白漁港
ここが自慢!

●連絡先

代表者名:神恵内/澤口智博さん/会員:50名・赤石/岡村作次郎さん/会員:35名・珊内/羽山守也さん/会員:19名・川白/森岩 勝さん/会員:28名

住所:神恵内村大字神恵内村 神恵内村漁業協同組合

電話:0135-76-5021

FAX:0135-76-5024


※活動終了
「袋澗(ニシン貯蔵庫)」
 明治、大正とニシン漁で栄えた神恵内。当時の面影を残すものに、ニシンを貯蔵するために使われた袋澗(ふくろま)があります。漁港付近には袋澗が点在し、現在も有効活用されています。漁港清掃活動は袋澗にも及び、ゴミが散在することもなく、そのいくつかは天然のプールとして、海水浴客らや子どもの遊び場として利用されています。清掃活動は景観保全と同時に、村の歴史を守り伝えることにもつながっています。

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