●はじまりは?
温暖な気候と、肥沃な土壌を有す七飯町の農業の歴史は古く、男爵いも発祥の地としても知られています。近年は野菜作付け面積が伸び、特にダイコン・ニンジンの販売額が60パーセントを占めています。その中で1990年ころから「キタネグサレセンチュウ」の被害が目立つようになり、その対策にと農薬による土壌消毒ではなく、対抗植物の「マリーゴールド」を導入。野菜畑に点在するマリーゴールドが独特の美しい景観を生んでいます。
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マリーゴールド展示圃場と赤松街道 |
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●おもな活動
1990年にマリーゴールドの試験栽培が始まり、センチュウ防除効果が認められたことから徐々に栽培面積が増えました。加えて1994年に「野菜品質向上対策事業」が実施され、より積極的な栽培へと展開。2001年には73ヘクタールの作付けとなりました。
また、1995年からは「七飯町クリーン農業広報活動推進委員会」を設立し、安全で安心な野菜を知ってもらうためのPR活動にも取り組み、消費者と現地交流会を開くなど活発な動きをみせています。
農薬を削減し、緑肥にもなるマリーゴールドを使ったクリーン農業は、北海道クリーン農業推進協議会の「北のクリーン農産物表示制度」(Yes! clean)の承認を得て、安心な農産物として高い評価を受けています。 |
作付圃場。遠方に見えるのは函館山 |
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