景観部門 地域特産部門 人の交流部門 「わが村は美しく−北海道」運動2002
愛知町内会
●はじまりは?

 1893年(明治26年)、愛知県から8戸22名が北海道開拓の志を抱いて当地に入植。その後移住が進み「愛知」集落が作られました。入植後は稲作に取り組みましたが、あたりに水源はなく、鰔沼(うぐいぬま)の水が農業用として重要な役割を果たしたのです。現在は使用されていないものの、町内会が管理を続け、歴史を伝承する地域のシンボルとして景観整備に努めています。


愛知のシンボルとなっている鰔沼
●おもな活動

 面積約3.3平方キロメートルの鰔沼には、大小10数個の浮島が点在することから、「浮島公園」と呼ばれています。町内会では野鳥やホタルなどが生息する環境を維持するため、最小限にとどめた範囲での草刈り、排水路や遊歩道、四阿(あずまや)の整備を行っています。
 1975年には、浮島に伝わる龍神伝説を基にした「浮島龍神太鼓保存会」が農業後継者の手で設立され、北檜山の郷土芸能として町内外で活躍。また、1967年に青年会の有志が「杉の子林業グループ」を結成。部落有林に青年の山を造り、天然林を生かした生産と研究をはじめ、鰔沼周辺の樹木に学名・俗名の札を設置したり、間伐材を使った遊歩道づくりなどの活動を実践しています。そのほか、6月第4日曜に「浮島まつり」を開催し、特産品販売などが好評を得ています。


町内会による草刈り
ここが自慢!

●連絡先

代表者名:安藤良一さん/会員:65名

住所:北檜山町字徳島63-1 北檜山町役場

電話:01378-4-5111

FAX:01378-4-4657

「浮島公園/鰔沼」
 鰔沼を中心に整備された浮島公園は「道南八景」にも選ばれた景勝地です。水面にはヨシやハンノキがからみあってできた浮島が小舟のように漂い、風が吹くと揺れる神秘的な景観をつくっています。春には遊歩道の両側にミズバショウやヤチブキの群落が現れ、夏は水辺にアヤメが咲くなど、訪れる人の目を楽しませています。100種を超える野鳥の宝庫としても知られ、豊かな自然景観が大切に保存されています。

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