●はじまりは?
豊富町は古くから酪農地帯として発展してきましたが、高齢化や後継者難から離農する農家が増えてきました。そこで、高齢者でも負担にならずに栽培でき、収益性の高い山菜・ハマボウフウに着目し、1988年に有志6名で「はまぼうふう研究会」を設立しました。地元の特産物にしようと砂地を利用して栽培を開始し、1993年に「はまぼうふう生産組合」と改名、現在もさまざまな取り組みを続けています。
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12月に植え、25日ほどで収穫されるハマボウフウ |
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●おもな活動
ハマボウフウは砂地に自生する山菜ですが、最近は乱獲のためあまり見られなくなっていました。そこで生産組合では、ハマボウフウの人工栽培を研究し、砂地での露地栽培を続けてきました。その努力が実り、1990年には札幌市場に初出荷を達成。その後、収益性を検討して1994年からビニールハウス栽培に切り替え、独自の栽培方法を行っています。現在は高い収益を上げ、町の特産品としても定着してきました。
組合ではさらに、山ウド、ギョウジャニンニク、タラの芽などの山菜の栽培も検討しています。 |
ハウス内は冬でも気温20度に保たれる |
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