●はじまりは?
厳しくなった畑作3品主体の農業に、新たな作物を導入しようと今から15年ほど前に町の農家の有志が集まり、ユリ栽培に挑戦しました。きっかけは、ある種苗業者に「この地域は野生ユリが多く、ユリの球根栽培に適している」と勧められたことでした。1997年にはユリ栽培農家4名で「有限会社シナジーこしみず」を設立。公園にユリを栽培し、売店も充実させ、小清水を「ユリのまち」としてアピールしています。
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世界中のユリが色鮮やかに咲きほこる園内 |
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●おもな活動
「有限会社シナジーこしみず」は、1997年、ユリ栽培農家が中心になって3ヘクタールの土地にカサブランカを栽培。一面に広がるユリの花畑は、1ヵ月半で約7万人の観光客を集めるほどの美しさで、翌年には多種類のユリが咲き誇る「ゆりの郷こしみずリリーパーク」を開設しました。園内では、農家の人たちが球根や切り花などを販売しています。
現在は13ヘクタールの丘陵地に110品種、700万輪のユリが咲きほこり、ユリのシーズン2ヵ月間に約8万人もの観光客が訪れています。「リリーパーク」の成功により、町内のユリ栽培農家は30数戸に増加し、小清水町は日本一の切り花用ユリ球根産地に成長しました。また、商工会との連携やまちの景観づくりにも相乗効果(シナジー)をもらたしています。
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ユリの球根や切り花の販売の様子 |
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