●はじまりは?
足寄町の東に位置する螺湾(ラワン)地区には、高さが2〜3メートルにも育つ日本一大きいフキ「ラワンブキ」が自生しています。そのフキを全国にピーアールしようと、1996年に螺湾地区の農家の女性が集まり「ラワンブキ食品加工研究会ふきのとう」を結成。地域に受け継がれてきた伝統料理も取り入れながら、世代を問わず安心して食べられる加工品を開発しています。
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日本一大きなラワンブキ |
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●おもな活動
研究会は1997年から、国道沿いで生のラワンブキを売る日曜朝市を開催していました。ここで消費者の「すぐ食卓に出せる加工品がほしい」との要望を受け、フキを使った加工品の開発に乗り出しました。2年後に規格外のフキを使い、日持ちのするつくだ煮を完成させ、「宝螺蕗(ほらふき)」という名前で商品化。その後、フキの炊き込み御飯の素も開発し、ともに人気商品になりました。
2001年にはラワンブキが北海道遺産に選ばれました。活動拠点となる核施設「らわん蕗の里」も新設され、体験圃場づくりには、地域住民による苗植作業が行われました。ラワンブキの保護対策も進んでおり、フキによる、まちづくりが展開されてます。
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つくだ煮の製造加工風景 |
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