景観部門 地域特産部門 人の交流部門 「わが村は美しく−北海道」運動2002
特別賞 赤麦を守る会
●はじまりは?

 1977年に、故写真家前田真三が撮った写真「麦秋鮮烈」は、美瑛町の赤麦(タクネ小麦)の丘を全国に広めました。しかし近年は、収益が少なく手間がかかるため、赤麦の栽培は行われていませんでした。そんな赤麦を蘇らせようと、地元の有志グループ「赤麦を復活させる会」が結成され、手探りで栽培を開始。1999年にはみごと赤麦の風景が復活し、「赤麦フェスティバル」も開催されました。さらに、赤麦に付加価値をつけるため、市内でペンションなどを営む有志が2000年に「赤麦を守る会」を結成。赤麦を利用した特産物作りを行っています。
 


色づく赤麦の丘
●おもな活動

 町に蘇った赤麦の畑を維持し、拡大するためには、赤麦に付加価値をつけることが必要と考えて、さまざまな商品開発を行っています。まず最初に、酒造会社に赤麦を原料にした発泡酒の製造を依頼。フルーティな味の発泡酒「ピルスナー」が完成し、2000年6月には会員の宿泊施設で販売が始まりました。観光客に人気が高く、9月には「ビター」も加わりました。その後、赤麦を使った醤油、味噌も商品に加わり、発泡酒を取り扱う施設も増加。2001年には「ピルスナー」「ビター」に加え、ノンアルコール発砲酒「テンダー」の3種類を「赤麦鮮烈」という名前で商標登録し、美瑛町のブランドになりました。
 現在は、赤麦を製粉して作った小麦粉で、パンやパスタを作る動きが町内の飲食店に広がりつつあります。また、会では2002年度から一般の人を対象に「一坪会員」の募集を開始。初年度は札幌を中心に300口もの申し込みがありました。


美しい美瑛の丘の風景
ここが自慢!

●連絡先

代表者名:村山和英さん/会員:15名

住所:美瑛町三愛みどり

電話:0166-92-0991

FAX:0166-92-0990

E-mail:erumi@lilac.hokkai.net


●リンク

美瑛町
http://town.biei.hokkaido.jp/


「赤麦鮮烈」
 写真家・前田真三の代表作「麦秋鮮烈」にちなんで名づけられた発泡酒「赤麦鮮烈」は、町によみがえった赤麦を原料に作った発泡酒です。ラベルには、魅惑的な赤麦畑が描かれています。「ピルスナー」はフルーティな味わいで、赤みがかった美しい色合い。このほか、さわやかな苦味が特徴の「ビター」、ノンアルコールの「テンダー」があります。

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