●はじまりは?
1970年からニセコ町で酪農業を営む高橋守さんは、大規模経営を続けていくことに疑問を抱き「手間ひまかけて育てた農産物を、生産者の顔が見える物として消費者に届けたい」と1997年に「ニセコヌプリホルスタインズミルク工房」をオープンしました。工房では自分たちで作った牛乳を自ら加工・販売しています。年間140万人以上の観光客が訪れるニセコの利点を生かし、多くの人々に製品を食べてもらい、楽しみながら農業を続けることがモットーです。
|
ニセコアンヌプリのふもとに位置するミルク工房の全景 |
|
●おもな活動
1993年から「明日の農業を考える会」を町内農業者と結成し、「農家自身がもっと農業にプライドを持って、健康な農産物づくりをめざそう」と有機農法を手がけてきました。その後、チーズなどの加工に適している「ブラウンスイス種」の乳牛をアメリカから購入し、敷地内に木造で赤い屋根の「ミルク工房」を開設して乳製品の製造・販売を始めました。安全でおいしい牛乳からできた無添加のソフトクリームやジェラードはたちまち人気商品になりました。工房では、アイスクリーム作り体験も行っていて、年間約1万人もの修学旅行生が参加しています。また、牧場周辺を花で美しく飾るなど環境整備にも力を入れています。
|
花を植えた開放スペースと隣接する牧草畑、牛舎はフット・パスコースで接する |
|
|