●はじまりは?
寿都町はホタテ貝養殖の盛んな町でしたが、販売単価が1981年から下降し、収益が大幅に減少してしまいました。そのような中で、殻つきカキが高値で取り引きされていることを知った有志の人たちが、1994年にホタテ貝の養殖施設を利用してマガキの養殖試験を開始。1997年には「寿がき養殖部会」を結成し、消費者のニーズに合わせて、宅配によるマガキの直接販売をスタートしました。
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カキの出荷作業 |
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●おもな活動
カキは一般に冬が旬といわれますが、部会は夏(4〜7月)に出荷できるマガキの養殖に成功しました。1997年に、試験的に養殖したマガキを地元や近隣の住民に試食してもらい、95パーセントからは「おいしい」という評価を受けましたが、「塩味がきつい」「殻の付着物が気になる」という意見もありました。部会は、この意見をすぐに反映し、衛生面の強化などの対策を講じ、1998年より本格的に販売を開始。マガキは、寿都町の「寿」を取り「寿がき」名づけました。
市場が品薄状態の時に出荷できるため、予想をはるかに上回る売れ行きを記録。購入者の「宅配についているカキむきナイフの刃先が小さい」との声にすばやく対応し、ナイフを設計し直すなどのアフターケアにも力を注ぎました。2000年に行われた「カキ祭り」では、町の人口を上回る5,000人もの客が訪れました。
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寿がきふるさと祭り |
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