●はじまりは?
黒松内町の歌才(うたさい)ブナ自生林は、1928年国の天然記念物にも指定され、日本のブナ自生林北限の地として知られています。開発などのために何度か伐採計画がありましたが、住民の運動によってその危機を逃れました。黒松内町では1987年の「ブナの北限の里づくり構想」がスタートし、黒松内の雄大な自然を多く知ってもらおうと、ブナをシンボルとしたまちづくりを進めています。
その活動の一環として、1993年に「黒松内町特産物手づくり加工センター(トワ・ヴェール)」が建設され、農畜産物の特産品の開発を進めています。
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牧草地の小高い丘に建つトワ・ヴェール |
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●おもな活動
「トワ・ヴェール」は、フランス語で「緑色の屋根」を意味し、牧草地に囲まれた小高い丘に建てられています。ここで地元産のしぼりたて牛乳からチーズやアイスクリームを、地元の熟成した豚肉を原料とするハム、ソーセージなど「こだわりの逸品」を製造しています。さらに1999年には「黒松内町特産物展示販売施設(トワ・ヴェールII)」を建設。地元産の小麦粉を使ったできたてパンを製造・販売しています。また、手作りの木工品、工芸品も売られています。
このように地域に根ざした活動は、黒松内町のまちづくりと雇用の場づくりに大きく貢献しています。
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国道5号沿いに建てられたトワ・ヴェールII |
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