●はじまりは?
漁業のまち南茅部町は、漁業全体の水揚げの約半分をコンブが占めるほどのコンブ産地です。品質も良く、古くから「献上昆布」として問屋などには有名でしたが、一般の消費者にはあまり認知されていませんでした。そこで、「日本一のコンブの里としての誇りを持ちたい」と地元漁業者の主婦たちが立ち上がり、マコンブを使った石けんを考案。現在は「ラミーナ手作りせっけん倶楽部」として会員5名で石けん作りをしています。
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ほぼ手作業による石けん作り |
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●おもな活動
「ラミーナ手作りせっけん倶楽部」の活動は、食べ物であるコンブで石けんを作るという独創的なもの。1998年、メンバーのみなさんは、エステティシャンの方に話を聞きながら手探りでコンブ入り石けんを作り始めました。原料は敏感肌の方でも使うことができ、環境にも優しいものをと天然素材のみを使っています。試作を重ねた結果、「アトピー性皮膚炎でも使えた」との反響や、「商品が完成すれば販売してもいい」と言う店鋪も出てきて、本格的に商品化を開始。商品化し販売するまではさまざまな問題がありましたが、地域の協力によって乗り越えることができました。
こうして完成した石けんは、マコンブの学名「ラミナリアジャポニカ」にちなみ「らみーな」と命名。会の名前も「ラミーナ手作りせっけん倶楽部」として、現在は1ヵ月に2回、600個を作り、全国にむけて販売しています。
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札幌市にて販売の様子 |
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