●はじまりは?
「大野町マルメロ研究会」は、地元に明治初期頃から自生しているマルメロを使って特産品を作れないかと、1983年にマルメロ生産農家が中心となって結成されました。
マルメロの果実は、生で食べると渋みが強く、多くは香りを楽しむ目的で芳香剤や薬品(のど飴)などに使われていましたが、現在では会の取り組みにより、香りを楽しむだけでなく、「味わうもの」として全国に広まってきました。
|
マルメロの花 |
|
●おもな活動
大野町青年会議は、1987年よりマルメロの苗を町民に斡旋し、栽培をはじめました。その後、収穫したマルメロを使って試作品をいくつか作り、その中のジャムを商品化。それから、マルメロの木が町内に広がる中、「マルメロ研究会」が結成され、栽培技術を高める研究や木の管理が進みます。1992年には第2の商品としてマルメロワインが仲間入りし、町内や札幌市で販売されて好評を得ました。
毎年10月末に開かれる大野町の「せせらぎ祭り」では、マルメロ商品が飛ぶように売れ、すぐに完売してしまうほど。大野町は「マルメロの里」として名が知れるようになり、町内の街路樹にもなりました。秋にたわわに実るマルメロの果実は、道行く人々に心地よい香りを届けてくれます。
|
産業祭「せせらぎ祭り」での販売風景 |
|
|