●はじまりは?
大野町は道内でも気候が温暖で降水量も少なく、昔から農業が盛んな地域で、昭和30年代にはビニールハウスが導入され、おもに函館や札幌に野菜を出荷していました。
1992年、地元農家の人たちが独自の農産物ブランドを立ち上げたいと「大野町野菜振興会」を結成。振興会の部会の一つとして、「はくさい部会」が誕生しました。化学肥料や農薬の使用をできるだけ減らし、堆肥などの有機肥料で育てた安全な野菜づくりに励んでいます。部会では、安全な農作物の証明である「YES! clean」に登録しようと一丸となって努力し、2000年についにその認証を得ました。
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ビニールハウス内での定植作業 |
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●おもな活動
「はくさい部会」は、温暖な気候とハウス利用のおかげでアブラムシなどの害虫の活動が本格化する前に収穫を行ない、5月上旬から「函館育ち」というブランドで出荷しています。また、2001年からは化学肥料を3割減らし、有機肥料を使っています。同時に、有機肥料は害虫がつきやすいので、害虫を異性のにおいでおびき寄せ捕まえるための「フェロモントラップ」を導入し、害虫の発生予察により、農薬の使用回数を最小限に抑えました。こうした部会のたゆまぬ努力が、大野町の信頼される野菜を支えています。
また、2001年に「野菜振興会」は、はくさいに続きレタス、トマトも「北の農産物表示制度」(YES! clean)の認証を受けることができました。
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はくさい部会栽培講習会 |
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