●はじまりは?
1982年、町の農協職員が研修先の旧ユーゴスラビアでひまわり畑の美しさに感動し、現地の人にひまわり油がリノール酸、ビタミンEなどを豊富に含む健康食品だと教わりました。その当時、自給自足による食生活改善に取り組んでいた農協女性部は、その報告を受けて1980年から家の周りにひまわりを植え始めます(1戸1アール自給運動)。夏は花を観賞し、秋には種を収穫して食用油を製造。1993年に、農協や商業振興協同組合などで「北竜町特産品販売協議会」を発足。価格やパッケージデザインなど、商品開発や販路の調査研究を行っています。
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町のひまわり栽培面積は100ヘクタール以上 |
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●おもな活動
農協女性部は、台風による被害などを乗り越えてひまわり畑を広げ、1982年から「ひまわりナッツ」と「ひまわり油」を商品化。1988年には第1回「ひまわり祭り」が開催され、ジャンボ迷路などが人気を呼び、年間22万人もの観光客が訪れました。
1993年には「1戸1アール運動」が「1戸3アール運動」に拡大し、町内に100ヘクタールものひまわり畑が誕生。同年に協議会がスタートしてからは、ワインやパイなど37種類もの製品が開発されました。地元役場などの公共施設や特産品のメロンなどのパッケージにもひまわりのイラストが描かれ、町のイメージアップにもつながっています。また、ひまわりの油粕が入っている有機肥料を用いた有機減農薬米「ひまわりライス」を栽培するなど、循環型の産業づくりにもつながっています。
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毎年大勢の観光客を集めるひまわり畑 |
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