地域特産物部門 銀賞
十勝本別「キレイマメの会」(本別町)
本別町は、キレイマメの原料となる「中生光黒大豆」の発祥の地であり、それを原料とする加工品の付加価値を高めるために、地元中小製造業、豆作農家、商工会、行政機関など関連団体が参画する「キレイマメの会」を結成して商品開発を進めるとともに、他の類似品との差別化を図ることが重要と考え、パッケージデザイン化を始めインパクトのある商品化を進めてきている。
平成19年より地元産黒豆のブランド化を目指して、黒豆味噌、黒豆納豆など10数種類のキレイマメ商品をブラックシリーズとして製造、販売しているが、ターゲットを「高級志向」「女性」と明確化して、商品のデザインは武蔵野美術大学、黒豆アイスクリームなど新商品開発には地元農業大学校のフレッシュ感覚をもつ学生に協力してもらうなど、多岐にわたる連携関係を活用している。開発した商品はそれぞれに個性的であり、いま消費者の関心が高い健康、安全などの機能性をコンセプトにしていることも、消費拡大に結び付いているといえよう。
また販売店舗を空港中心とすることで、「本別=豆」のイメージを全国的に定着させてきている。主として贈答用の高価なものとして扱われており、日用品としての消費には結び付きづらいが、黒豆自体は地元の飲食店でも多様なメニューに取り入れられるようになっており、町全体で応援する姿勢に支えられていることがうかがえる。このことは「キレイマメの会」の構成メンバーのもつ機能と役割が十分に発揮されているというコラボレーション体制が有効に機能している証ともいえる。
このような会の活動が「本別町」の周知度、地域イメージ向上に大きく寄与しており、ますますの発展と次なる展開も期待したい。
「わが村は美しく―北海道」運動 第5回コンクール表彰審査委員会
|