選考理由


景観部門 銅賞
赤井川村農業元気グループTogether(赤井川村)

 周囲をぐるりと山に囲まれたカルデラ盆地を一人占めにしたような赤井川村は、札幌・小樽という道内最大の都市圏と隣接しながら、全く隔絶乖離したかのような雰囲気景観も呈している。
 そこから一旦は都市に出たが、農業後継者として故郷に戻った8人の青年が幼少年時代を過した赤井川村、農業に生き農業に育まれてきた赤井川村を引き継ぎ、その赤井川村の風景を守りたいと活動を開始した。それに新規就農者5名の参加もあり、面白味のあるメンバーにより、まずは隣接する小樽市へ「となり村」をPRしているという。赤井川村には以前から先進的酪農で、札幌など都市との交流に務めた篤農家の実績もある。
 村の市街地入口部分の遊休農地2,700坪をひまわり畑に造成することで、先ずは第一弾としての注目・関心・評価を得たのは幸いであった。2年目には6,000坪に拡大したヒマワリ畑の風景で地域の内と外はがっちりと結びついた。赤井川村の地域の人、来訪者が求めていたのであろう。フォトコンテストも成功した。3年目には村中の家の庭先に広がった。
 本格化はこれからである。ひまわり畑だけが景観ではない。景観だけが赤井川村ではない。いつまでもお隣さん小樽市のお世話にばかりにもなっていられない。それらを大切にしつつ「地域農業の担い手として自分達が率先して、楽しく農業をしていきたい」「自分達の活動が少しでも村を元気づけられれば」という。先は長く大きい、悠々として頑張って。

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「わが村は美しく―北海道」運動 第5回コンクール表彰審査委員会