選考理由


地域特産物部門 銅賞
たきかわナタネ生産組合(滝川市、赤平市)

 地域農業が持続するための畑作・転作における輪作作物の定着の必要性から、1999年頃からナタネ畑を拡大し始めた。現在全国の半分を生産するまでに至っており、もちろん日本一の作付面積を誇っているが、高収量であることも特筆すべき事項で、これは生産農家が栽培技術の向上に対する技術講習を積み重ねてきた成果である。
 ナタネは蛋白源が豊富で、その栽培に当たっては農薬を使用していないので、きわめて栄養豊富な安全な食材であり、その加工によって付加価値の高い商品が期待し得る。原料としての販売の外に、付加価値向上を目指した国産菜種油の製造販売はもちろん、さらに地元産たまねぎを使用したオニオンソースなど関連商品の開発に波及しており、今後ともに地元の産品・産業との、あるいは全道・全国のレストランなどとのコラボレーションが期待できそうである。
 またJAたきかわによって拠点施設「菜の花館」が建設され、搾油副産物についてもそれを活用した商品作りなど付加価値向上を目指すなど、今後、ナタネを核としたコミュニティビジネスによって地域経済発展の糸口が開けるとの強い期待感をもたらしている。
 このようなナタネプロジェクトで農家が収益を得ている「たきかわナタネ生産組合」の活動内容については、独自性および経済的効果などにおいて評価するものであり、これからの発展に期待したい。

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「わが村は美しく―北海道」運動 第5回コンクール表彰審査委員会