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利尻町には100種類以上もの海藻が生息すると言われていますが、豊富な昆布やワカメなどが特産品となる一方、商品にならない大量の雑海藻が海岸に打ち寄せ、小型船の運行に支障をきたしたり、腐敗による悪臭発生など、その処理に頭を悩ませていました。そこで厄介者扱いされている海藻を「押し葉」として観賞用に活用し、コンクールや体験会の開催を通じて、地域間の交流の材料にしようと、会が立ち上がりました。 |
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海岸に打ち寄せられた海藻を採取するメンバー |
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同会が最初に取り組んだのは、人材育成です。活動の中心となる海藻おしばのインストラクターの養成に約1年半を費やし、現在は漁師、元小学校の校長、漁協職員、主婦など8名が資格を取得し、活躍中です。海藻おしばを通じた全国的な体験交流会や、押し花教室の教材開発、地域の小・中学校での体験学習会など、生涯学習活動も行っています。また、地域での計画的な人材育成、町立博物館と連携した地域の情報発信基地としての役割も担っています。 |
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町内小学生親子体験会でおしば作り |
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「海藻おしば」 |
「海藻おしば」のきっかけとなった、押し花作家・たけだりょう先生からも、新技術の開発研究や人材育成の支援・協力を得て活動しています。海藻独自の色素保持のために、塩抜きの時間や乾燥方法を研究し、利尻ならではの海藻おしばを作っています。体験講座を通じて、小学生から高齢者まで世代を超えた交流が生まれ、これまで見過ごしてきた海藻をしっかり見つめる心が芽生えました。 |
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●データ
代表者:石橋円彦さん/設立:2001年/会員:9名
所在地:利尻郡利尻町沓形字本町
電話:01638-4-2514/FAX:01638-4-3553
連絡先:利尻郡利尻町沓形字緑町 利尻町役場 総務課企画係
電話:01638-4-2345/FAX:1638-4-3553
E-mail:kosaka-minoru@town.rishiri.hokkaido.jp
●リンク
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