●はじまりは?
遠軽町は、1987年の国鉄民営化で一部の路線が廃止になった結果、過疎化が進み、農家戸数も減少しました。そのような中、町では地域を活性化させようと、1990年に「(株)遠軽農業振興公社」を設立。地ビールづくりを中心に、さまざまな活動を展開しています。また、町の基幹産業である農業を安定させるため、地元農産物の加工品開発も手がけています。
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農村婦人部の手作りドライフラワー |
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●おもな活動
「遠軽農業振興公社」は、1999年に農産物直売所とレストランを兼ねた「麦酒館ふぁーらいと」をオープンさせました。この施設にはビール醸造室があり、地ビール「えんがる太陽の丘ビール」を製造し、できたてを飲むことができます。2000年からは、地元「瀬戸瀬温泉」の温泉水から作られた地ビール「せとせ」がブランドに加わりました。100パーセント温泉水のビールは道内初の試みで、各方面から注目を集めています。また、特産の「エルダーベリー」を使ったジャムの販売も行っています。「エルダーベリー」はブルーベリーと同様に眼精疲労に効くといわれる果実で、日本での栽培はめずらしく問い合わせが相次いでいます。また、夏の間は月2回の土日に朝市が開催され、地元の新鮮野菜が販売されます。
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回数を重ねる毎に客が増えている朝市 |
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