日本でも数少ない放牧型酪農の盛んな地域のひとつでもある稚内市で生産された生乳は、そのほとんどがバターや脱脂粉乳などに加工されていました。
　地元の牛乳が飲みたいという市民の声に応えるため、平成19年に低温殺菌ノンホモ牛乳を製造・販売する施設を稚内副港市場の中に設置しました。
　ここでは、ガラス越しに製造の様子を見学することができるほか、牛乳やソフトクリームなど１０種類以上の商品を販売しています。
　「稚内牛乳」「稚内牛乳アイスクリーム」は稚内市が選定した稚内ブランドに認定され、全国に向けて販売し好評を得ています。
　年間20か所以上のイベントに出店し、牛乳消費拡大キャンペーンとして稚内牛乳の無料配布などを行うほか、学校給食を通した食育にも取り組んでいます。
　これらの取り組みを通して、稚内の観光や地場産業の発展に寄与するとともに、生産者自らが６次産業化に取り組む意欲が出てくるような活動を目指しています。