網走では、平成８年頃に趣味でエミューを飼育する農家がいた程度でしたが、その後、卵やエミューオイルの有益性を知ることになり、市内にある東京農業大学等の協力を得ながら、事業化に向けた取り組みを開始しました。
　この有益性を具体的に表すと、卵はケーキ生地に使用すると「ふっくら感」がでることや、フィレ肉は、高タンパク、高鉄分、低脂肪、低カロリーであるなどの特徴があります。中でも、エミューオイルは、保湿性が高く乾燥肌やアトピーが緩和されることや、抗炎症作用による筋肉痛や、やけどの痛みの緩和効果があるというものです。
　平成20年度から、地域の活性化を目指した取り組みとして、地元産エミューからオイルや肉を生産する地域内循環型ビジネスの展開を目指し、地域内飼育数の拡大や、商品開発、商品の市場認知度の向上を図っています。
　今後は、「生産」「加工」「販売」の拡大スピードをバランス良く進行させる管理体制を確立し、地域資源であるエミューを活用した新しい特産品の開発・普及を目指しています。