亀尾地区は、都市近郊に位置しながらも古くから水田農業地域でした。しかし、近年は農家の高齢化とともに休耕田等も多くなり、地域本来の農村の原風景が消えつつありました。そこで、休耕田等を活用して地域本来の景観を取り戻し、地域の活性化を図ろうと平成15年に当会を設立し、以来様々な活動を展開しています。
　平成19年にはＮＰＯ法人に認定され、次年度から函館市農業体験交流施設「函館市亀尾ふれあいの里」の指定管理者となり、市民農園等の管理運営、収穫祭等の企画開催、幼稚園を対象とした農業体験を行っています。また、平成24年からは修学旅行生の受け入れも始めたほか、市内企業の連携による函館産原材料を使用した函館生粋の地酒の開発では、休耕田活用の一環として酒造好適米「吟風」の試験栽培を担っています。耕畜連携により酪農家から提供してもらった堆肥を使い牧草を生産し、それを飼料として酪農家へ還元する循環型農業を実践し、地域の景観保持と高齢農業者の就業機会を創出するなど、地域活性化に資する活動を積極的に行っています。