天塩町は酪農を基幹産業とする町ですが、天塩地域にはこれまで、酪農をアピールする地域特産の乳製品が無く、搾った牛乳をそのまま大手の乳業メーカーに出荷するだけでした。
そこで、この地域ならではの魅力ある乳製品づくりに取り組むことで、離農や後継者不足に少しでも歯止めがかればと考え、地元産牛乳を原料に付加価値の高い製品づくりを通じて、天塩町の新たな特産品やブランドの確立、さらには雇用の創出も期待して、平成23年に留萌管内初の乳製品工房を設立しました。

工房・店舗は国道４０号沿いにあり、ほぼ通年で営業していることから、リピーターのお客様も増えてきました。現在は、フレッシュタイプのチーズを中心に販売していますが、徐々に熟成タイプのチーズのラインナップも増やしていく予定です。
　「ソフトクリーム」は、地元で採れるかぼちゃや紫いもなど使った季節によって異なるフレーバーのソフトクリームを製造・販売しており、自分なりのこだわりで、より自然の風味を味わってもらえるための工夫も取り入れています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今後は、レストランの併設のほか、天塩町にある手づくりハガキや自家製パン、手芸品など魅力ある小物を並べた「アンテナショップ」にしていけたらと考えています。　

【ノドが渇かないアイスクリーム】

原料となる牛乳は、隣接する実家の牧場から毎日運び入れており、また、チーズやソフトクリームに入れる材料も「宗谷の塩」を始め留萌管内の果実や野菜など地元の素材にこだわっています。
ナチュラルチーズは、日が経つごとに熟成していく味を楽しむことができます。ソフトクリームは、保存料や香料、乳化剤、増粘剤などを使っていないため、とても手間がかかりますがあっさりとした飽きのこない味になっています。
「食べた後でもノドが渇かないアイスクリーム」を一度召し上がって見ませんか。