南留萌地域では稲作中心の農業が展開されていますが、地元農家でも対応可能な新たな作物で地域の特産化が図れないか検討してきたところ、個性の強い特徴的な小麦と出会いました。この小麦を使って地場産小麦の生産、製粉、加工、販売、消費の関係者が連携し、安全・安心で品質の高い小麦の安定生産と供給を目指して「南留萌・麦で地域をチェンジする会」を平成22年3月に設立し、その後「留萌・麦で地域をチェンジする会」に名称変更しました。

食の多様化の中、特に女性や若い世代に人気の高い「パスタ」に注目し、パスタ適性が極めて高い硬質小麦を使った商品開発に着手。試作品を各種イベントに提供したり試食会でのＰＲ活動を続け、生パスタ及び原料小麦粉の新ブランド「ルルロッソ」の商品化に成功しました。
　「ルルロッソ」の需要拡大に向け、公開レセプションや料理教室等のイベント開催、学校給食に使用される等の取組により知名度が上がり、今では、自家製生パスタ用「小麦粉」として地元で販売されるほか、生パスタは地元飲食店に加え、札幌・函館・東京・神奈川などのカフェでも使用されています。

【留萌の夕日をイメージ】

ルルロッソは、アイヌ語で留萌を意味する「ルルモッペ」、留萌の夕日をイメージした赤のイタリア語「ロッソ」が由来で、漢字では留萌の夕日に映え、潮風にたなびく小麦をイメージし「留々夕麦」とし、「ルルロッソ」と読ませます。コシがあり、ゆで伸びの遅い生パスタが得られ、小麦本来の香りが強く「コチコチ」とこれまでの国産小麦には無い独特の食感です。
　留萌の美しい夕日を見ながら本格的な「生パスタ」を食べてみませんか？