「わが村は美しく-北海道」運動

湧別漁業協同組合女性部

【湧別町】

はじまりは?

湧別町の漁業は、オホーツク海やサロマ湖を漁場とし、ホタテ、ホッケ、カキ、北海シマエビなどの高い漁獲量を誇っています。その豊かな漁業資源の源である森林を守り育てることを目的に、北海道漁協女性部連絡協議会が推進する「お魚を殖やす植樹活動」の一環として、湧別漁業協同組合では婦人部が中心となり、昭和63年からオホーツク海沿岸の山林やサロマ湖畔での植樹活動を実施しています。

おもな活動

「百年かけて百年前の自然の浜を」をスローガンに、毎年6月に「浜の母さん植樹祭」として、湧別漁業協同組合婦人部を中心に漁協青年部、湧別町役場職員などが集まり、町有地や国有林を中心に、ミズナラやヤチダモなど約1,000本の植樹を行っています。また、植樹活動とあわせ、植樹した苗木が十分に日光を受け大きく育つことができるよう、下草刈りなどの保育活動も実施しています。
 この取り組みにより森が育まれ、森から栄養分を多く含んだ水が川を下って海へ溶け込み、海の生物の栄養となり豊かな漁業資源が守られる。そのような期待のもと、活動に対する会員172名の結束力は強く、毎年班割をしローテーションを組むなど、積極的な活動を行っています。また最近では、地元企業も参加するなど地域を巻き込んだ活動に発展しています。

ここが自慢

「漁業資源を守る100年の森づくり」

オホーツク海やサロマ湖の漁業資源を守るため、植樹や下草刈りなどを行い、森の健全な育成保全に努めているこの取り組みは、自然環境、果ては地球環境を見据えた活動です。これまで25年間継続して活動してきたことにより、11haの土地に2万本の苗木が植樹されました。植樹すべき土地はまだ多く残っており、豊かな海の恵みをもたらす自然環境を「孫の代」に継承するために、今後100年続けていくことを目標としています。

データ
■代表者: 古谷智子さん/設立:1958年/会員:170名
■連絡先: 紋別郡湧別町曙町9番地の1 湧別漁業協同組合営漁指導部
■電 話: 01586-5-2011 
■F A X : 01586-5-3663
■E-mail:  soumubu@yubetsu-gk.or.jp 
■H  P : http://www.jf-net.ne.jp/hkyubetsu