「わが村は美しく-北海道」運動

ところよめさんねっとわーく・さくらちゃん

【北見市】

はじまりは?

平成5年に常呂町の地域おこし団体「風の学校」が開催した講演会を機に、「ものを知らないまま農業をやっていいのか」との疑問にぶつかり、その翌年、農家に嫁いだお嫁さん達が後継者の確保を目的とした「さくらフォーラム」に参加しました。このフォーラムを契機に、お嫁さん達が明日に向けての農業への思いを熱く語り合うようになり、もっと自分たちで色々なことを学び、農村生活を楽しみたいとの思いから、平成7年に「ところよめさんねっとわーく・さくらちゃん」の活動をスタートしました。

おもな活動

ところよめさんねっとわーく・さくらちゃんは、農家の良さや、常呂の食材のおいしさを多くの人たちに発信していくことが地域農業の継承につながると考え、直売市の開催、大学生のホームステイ受け入れや学校給食への食材の提供など様々な活動を展開しています。
 平成24年の開催で14年目を迎えた直売市は、オープン前から長蛇の列ができるほど地域に根付いています。学校給食には、減農薬栽培のyes! cleanタマネギ、ゴボウ、大豆など13種類の地元野菜を提供しているほか、給食センターの職員に味噌の作り方の指導を行い、手作り味噌を利用したメニューが学校給食を彩っています。
 平成24年には新たな活動として、町内で行われるジュニアのカーリング大会会場で、常呂の農家、漁師から仕入れた食材を使用した「かあちゃん食堂」を開催し、どれも美味しいと好評を博しました。今後はこの「かあちゃん食堂」を軌道に乗せることが目標です。

ここが自慢

「農・食・いのちをつむぐ元気なかあちゃん達

「農業は宝箱」との思いから始まり、農業にやりがいや誇りを持ち、その良さを多くの地域住民へ多方面から発信し続けています。コンビニ弁当ではなく地元食材を使った、温かくおいしい食事を子供たちに提供したいとの思いでオープンした「かあちゃん食堂」や、学校給食への安全で安心な地元野菜の提供・味噌作り指導などは、農家のお嫁さんならではの母性を感じ、子供達への食育と地産地消を実現しています。今後も、農業を通じて食や命をつないでいくことをキーワードに活動を展開していきます。

データ
■代表者: 寺町敬子さん/設立:1995年/会員:10名