始まりは小さな「無人直売所」でした。平成6年当時はまだ直売所などほとんどなく、地元の物が買えない、売っていない時期でしたが、北新生地区の野菜生産者6戸が、芽室町の新鮮で安全な野菜を食べてもらいたいとの思いから直売所「愛菜屋」の活動を開始、現在は約400ものアイテムを扱うものとなりました。加工品の製造にも取り組み、昨年より芽室町産野菜を使ったファーストフードのお店「あいさいやキッチン」も始めました。

「愛菜屋」に並ぶ野菜は、芽室町内で朝採りした物を畑から直接持ち込んでいます。豆や根菜類等を除く農産物は当日販売を基本としており、いつも新鮮な野菜を提供しています。また、農畜産物を加工して提供する６次産業の取組として、漬物や味噌、トマト加工品、アイスクリームやヨーグルトを製造するグループも参加して、環境に優しい「地産地消」を実践しています。これらの活動は、罰則規定を盛り込んだ厳しい会則に基づき行っており、今後も更に「十勝めむろ」ブランドの浸透・拡充を図っていきます。イベントでは家庭菜園講習会、生産量日本一のスイートコーン祭り、秋の収穫感謝祭、根室市漁協青年部連絡協議会との連携による海産物即売会等を行い、消費者との交流にも力を入れています。「愛菜屋」は芽室町の新しい観光拠点となる存在にまで成長し、今後も農業者の確保・収入増や販売員としての地域雇用の創出等、地域社会の活性化に貢献していきます。

【安心・安全・顔が見える直売所】

「愛菜屋」の野菜にはバーコードが貼ってあり、価格はもちろん生産者の名前が入っています。店内には生産者の写真も貼ってあり、名前と共に顔を知ることができます。昨年10周年を迎え「愛情を込めて育てた十勝めむろの新鮮な野菜を自信をもってお届けします。」を信条に掲げ、農業が益々厳しさを増していくなか農家経営に貢献し、「十勝めむろ」の農産物のおいしさを全国に発信し続けます。