漁村女性の地位の向上を図り、住みよい漁村を築くことを目指して、昭和33年に女性部を設立しました。
　当初から継続している漁港周辺の清掃活動に加えて、近年は、町内で水揚げされる魚介類の魅力をより多くの人に広めようと、札幌雪祭りや札幌オータムフェスト等の物産展への参加や、札幌市内の大学生への料理教室の開催などの普及活動を行っています。また、羅臼産魚介類を使った加工品の開発・販売も行っています。

毎月1回「浜の母ちゃんごっこ市」を開催し地場産の魚介類の販売、町の特産品である昆布や鮭を使った「めなしの恵み」、「羅皇（らおう）の飯寿司」の加工・販売や、毎回異なる食材をテーマに「海の幸コンテスト」を開催し、大賞作品を物産展等で販売することで地元で水揚げされる魚介類の付加価値向上と魚食普及に取り組んでいます。
　また、羅臼の海を豊かに育てるため、家庭の生活排水から見直そうと、廃油・米のとぎ汁を利用した石鹸づくりや、町内の幼稚園児と協働で植樹活動などの環境配慮にも取り組んでいます。
　羅臼町には世界自然遺産知床や北方領土を望める立地などの観光資源が豊富にあることから、地域の魅力を直接伝え、質の高い体験型学習ができるよう、道内外の修学旅行生や団体の誘致・受入を行い、郷土の味「ほっけのつみれ汁」を提供するなど都市住民との交流を通じて地場産業の活性化に取り組んでいます。

【自分で作れる醤油−めなしの恵み】

羅臼漁業協同組合直営店−海鮮工房では、しょうゆキット「黄金だし　めなしの恵み」を発売しています。ボトルの中には羅臼産サケ節と、漁協女性部がバラの形にあしらった羅臼コンブが入っていて、購入者がボトルにお好みの醤油を入れてオリジナル醤油を味わうことができます。