昭和58年、厳しい農業情勢の中、農家でありながらも、つい忙しさのあまり食卓の上には便利な既成加工食品が並んでおり、食品添加物の問題に危機感を持ち始めていました。そのような中、(当時の)農協婦人部の役割は何かという問い掛けの中で、自家農産物を活用して日常の消費が多い食品を作ることができないかという議論から、「自家生産物の有効活用で家族の健康を守りたい」、「農業経営の一助とならないか」との思いから味噌づくりがスタートしました。
地元に根付いた生産品として、地元の女性部が昔ながらの伝統的な手法による地元産の米と大豆を原料に、添加物を一切使用しない安心、安全で家族の健康を守る味噌「おふくろ味噌」の生産を行っています。毎年12月中旬より「味噌加工施設」で、恒例の味噌造りが始まります。販売用として年間22トンを製造・販売しています。29名のメンバーが3つのグループに分かれてローテーションを組み、連日の作業に追われます。
また、この加工施設を利用して、一般の方の自家用味噌、約15トン分の仕込みも行っています。対外活動としては、町内の小中学生の社会見学や道内外からの視察団体等の受入を行っています。
販路は、JA管内、Aコープ(あつま店、ほべつ店、はやきた店)はもとより、ウトナイ湖道の駅、ホクレンくるるの杜(北広島市)、北キッチン(札幌市)、ホクレンショップ(沼ノ端店、苫小牧店、Aコープとまこまい店)に順次販売先を開拓しています。
安心、安全が目に見える形で味噌造りを実践しています。原料にこだわり、厚真町産の1等米・良質大豆、天然塩等の使用が消費者ニーズに合致し、需要が伸び、地域の特産品としても定着し、造ることに対するやりがいに繋がっています。味噌は加熱処理をしていないので、大豆の甘みが感じられるまろやかな味です。
■代表者: | 安田久美子さん/設立:1983年/会員:29名 |
---|---|
■連絡先: | 勇払郡厚真町錦町10-2 JAとまこまい広域厚真支所 営農課女性部厚真支部事務局 |
■電 話: | 0145-27-2694 |
■F A X : | 0145-27-3230 |
■E-mail: | info@ja-tomakomaikouiki.com |
■H P : | http://www.ja-tomakomaikouiki.com |