景観部門 特別賞
ニセコ21世紀まちづくり実行委員会
「ニセコ花フェスタ綺羅街道」は町の中心街部分で北海道のマイ・ウェイ・アワー・ロード事業で平成13年に完成したものである。
建物・看板が統一化されて、道路の両側の歩道には住民によって植えられた花が咲き、椅子・テーブルなどが置かれ、それをゆっくりと観賞できるように工夫されている。従来行政事業で造成されたものは、一過性であり、各種の施設もやがては単に残存的感じしか否めないことが多かった。ここでは、花の導入を契機とし媒体として、これまでのコミニュケーション不足を補充し、町内の一体感を醸成しようと試みられている。この委員会は、商店街活性化、農業活性化、観光活性化、フラワーデザイン、地域活性化の5つ部会で構成されているものである。フラワーマスターを養成し現在は35名に達している。最近は個人的に自分の玄関先や庭先に付加価値をつけたいという動きが生まれ、花を核とした活動が商店街から個人の庭へと地域として広がりつつあるという。また、朝市の実施や花苗の供給など農業部門と観光・商業との連携が活溌に行われているところである。町としても景観条例が平成16年10月1日から施行されるなど、各種状況も整備されてきており、今後の継続的発展を期待したい。
2004年12月
「わが村は美しく―北海道」運動 第2回コンクール表彰審査委員会
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