2002年10月、農業関係機関団体による事業推進会議において、農業の町として生き残りをかけた「売れる米づくり」を協議しました。そのなかで、クリーン農業に町を上げて取り組むことが決定。稲の害虫・カメムシの防除に効果のあるハーブを、全町のあぜ道などに植栽し、農薬を減らした安全で安心なクリーン米を育てています。それと合わせて農村景観づくりにも取り組み、都市との交流型農村をめざしています。
ハーブを植栽するボランティア
クリーン米を育てるために植えられるハーブは、やがて花を咲かせ、その香りは癒しの効果があることから、景観美化、観光にも大いに役立てていきたいと考えています。年に1回「ハーブ植栽フェスタ」を開催し、消費者といっしょにハーブの植栽に取り組んでいます。このイベントを通じて、クリーン米への理解を深めてもらうと同時に、クリーン米の消費拡大を図り、都市住民と地域住民との交流の場を提供しています。
「ハーブ植栽フェスタ」に参加したボランティアの人々
「ハーブ植栽フェスタ」
毎年開催される「ハーブ植栽フェスタ」には、札幌圏の消費者約50名、町内外のボランティア約450名が参加しています。アップルミント、スペアミント、ローマンカモミールなど5種類25,000本のハーブの苗が植栽されます。自分の手で植栽したハーブには、自然と愛着が湧き、参加者は秩父別町の人気観光スポット「ローズガーデンちっぷべつ」や近隣の温泉などへ足を伸ばし、観光も楽しんでいます。
●データ
代表者:松本徳一さん/設立:2003年(活動終了)/会員:60名
所在地:雨竜郡秩父別町4101番地 秩父別町役場 農業振興課課長 担当:安部準一さん
電話:0164-33-2111/FAX:0164-33-3466